Kita-Colle ART

「矢印をどれだけ目立たせるかは、最も意識した部分」河村康輔 〈シブヤ・アロープロジェクト 参加アーティストインタビュー〉

2020.12.01

現在、渋谷の街中でチラホラ見かける、矢印をモチーフにしたアート作品群。JRの高架下では巨大な壁画として描かれていたり、渋谷キャスト前では立体オブジェになっているなど、手法は違えどみんなどこか特定の方向を指しています。


実はこれらは、渋谷区も共催しているシブヤ・アロープロジェクトによるパブリックアートで、矢印(アロー)が示すのは、地震などの大きな災害が起きた時に退避できる安全な場所“一時退避場所”の位置なんです。


言葉の壁を超えて意味を伝えることができる“矢印のデザイン”を、平常時も楽しめるアート作品として区内の必要な場所に設置することで、国内外の来街者に一時退避場所の場所を認知してもらい、発災時の誘導を支援するものだとか。


「街中の壁画に作品を描くのは、普段の自分の手法とまったく違いました」


河村康輔01


コラージュアーティストとして国内外で高い評価を受けている河村康輔さんは、このプロジェクトに伊藤桂司さんとのコラボレーションで参加。2人は、これまでにも様々なコラボ作品を生み出してきているだけに息もピッタリ。              


伊藤さん曰く、2人の作品が「DJが曲をミックスするような感じで移っていく」というイメージが暗黙のうちにできていたとか。


その言葉通り、両者の作風は全く違うテイストながら、“矢印”をテーマにした巨大壁画の中で、さりげなく融合しています。


「このプロジェクトに参加したきっかけは、企画者の桑原茂一さんと、コラボ相手の伊藤桂司さんにお声掛けをいただいたことです。とても重要なプロジェクトだと思ったので、参加を決めました」


しかし、作品を見ればわかる通り、河村さんが最も得意とするコラージュは、今回は封印しています。


「街中にある巨大な壁面という特殊性からコラージュが使えず、実際に制作は普段の自分の手法と全く違いました。実はそこが本当に大変で……。それでも矢印をどれだけ目立たせるか、ということは最も意識した部分。全体的に矢印を多く使用したのは『避難場所への誘導』というこの企画のコンセプトが影響しています」


河村さんは、この作品が描かれているJR高架下、さらには渋谷の街を「すべての交差点的な場所」と言います。様々な文化や情報が混在し、人種や国籍を問わず多くの人々が行き交う場所だからこそ、話題性のあるアート作品で発災時の避難ルートを示すという新たな試みは、大きな役割を果たしているのかもしれません。


河村康輔02


このJR高架下では、河村康輔さんと伊藤桂司さんのコラボ作品以外に、日本を代表する多くのアーティストたちの作品を見ることができます。美術館とは違う、街中の壁面という巨大キャンバスに納められた個性豊かな作品群は、アートを身近に感じることができるはず。渋谷を訪れた際は、ぜひ一度立ち寄ってみてください。


 


河村康輔:コラージュアーティスト、グラフィックデザイナー、アートディレクター。 グラフィックデザイナーとして、多数のアパレルブランドにグラフィックを提供し、コラボTシャツを制作している。ほかにも、ライブ、イベント等のフライヤー、広告等のデザイン、ディレクションを手掛け、コラージュアーティストとしても様々なアーティストとのコラボレーションや国内海外での個展、グループ展に多数参加。


http://studiozaide.com/Kosuke_kawamura/information.html


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